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2008/2/16

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んでみた(DS文学全集)


思えば、子供の頃「銀河鉄道999」が好きでしたね。
宇宙を走る汽車って、幻想的で憧れてました。
なにかと機械人間が、
生身の人間の男の子に襲い掛かってくるのが、幼心に怖かったです。

ちょうど、このテレビを見てたときに、
わたしのおばあちゃんが心臓発作で亡くなったので、
わたしにとっては、悲しい思い出もあって忘れられない作品です。

大人になって、オーストラリア、カナダを鉄道旅行したとき、
隣りの席や、食堂車で出会った人達と、
自分の国や旅のことや身の上話を、
トランプをしながら楽しく盛り上がりましたね。
朝昼晩と模様が変わる窓から流れる景色を眺めて、
一期一会の旅情に浸ったものです。
日本に帰ったら、夢から覚めたような気分で、
旅が終わったんだという現実に、とても寂しくなりました。

見ず知らずの旅人にやさしく親切にしてくれた人達。
中には、名前も聞かずに別れた人もいました。
その旅先で出会った人達は、今どうしてるだろう?と、
時々、こうやって思い出が蘇ってくる。
形のないものだけど、
わたしだけが体験したすごく大切な宝物だと実感するのです。
人と人との出会いと別れが、世界を繋いでいるんだなあと。

この本を読んでいる間、
主人公の男の子ジョバンニの親友カムパネルラは、
どこか女の子っぽい雰囲気が感じられて、
あとで、作者の亡き妹の面影が写っていることを知って、
なるほどと納得しました。
人生は、大切な人との辛い別れを乗り越えて、
前に進むしかないものなんだと、しみじみと感じるのです。