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2007/5/28


「永遠の真実は目に見えない。心で見るんだ」


「博士の愛した数式」2005年(★★★★☆)

監督:小泉堯史、原作:小川洋子


交通事故で、80分しか記憶が持たない数学者のところに、
10歳の息子を持つ母が、家政婦としてやってきて、
世話をするうちに生まれていく心の交流を描いたドラマ。

わたしは、数学が苦手で、素数はまだわかるけど、
友愛数、虚数、完全数なんて、さっぱり(^^;
でも、公式を説明する先生の語りが、わかりやすくて楽しかった〜
博士の温かい人柄も、好感度バッチリ!

お互い、野球好きの博士と少年とのコミュニケーションで、
ユニフォームの背番号を阪神の選手に合わせたり、
博士は、同じ話を何度もするから、
その話は、もう聞きましたと言わない約束をしたりとか、
やさしい心遣いだわ〜

「メメント」を見たときも思ったんだけど、
今の記憶がなくなるのなら、
その場の出来事をメモに残せばいいんだよね。

でも、物語上は、
80分単位で忘れるんじゃなくて、
1日単位でしか描かれてないじゃん。

例えば、野球の試合を見ていて、
80分経つと、試合の最初は忘れちゃうとかないのかな?
この辺の記憶の境界線が微妙ね(^^;
だから、日記でも書けば、昨日の出来事でもわかるのにね〜

それでも、見ているうちに、
数学嫌いのわたしが、ちょっとは数学も面白いかも?
と、思ったくらい楽しめました。

終わってみて、
この作品の良心的なところから、
なんとなく、小津さんの映画が思い浮かんできましたよ。


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