母と子の
世帯久しき この夏も
北鎌倉に 夕蝉をきく

小津安二郎

「母を恋はずや」34年(昭和9年)(B)小津安二郎

「俺達にとってたった一人の母さんなんだぞ!」

父が突然亡くなったあとも
母を慕っている貞夫と幸作の兄弟ふたり。
しかし、貞夫は亡くなった父の前妻の子であることを知り
ショックを受ける。

母は、貞夫と幸作を区別して育てたことはないのだが
差別感を受けた貞夫は、ひねくれて家を出てしまう。
しかし、それは貞夫の本心ではなく
家族を想っての行動だった。

小津さんは晩年、母親をとても大切にしていたんですよね。
偉大な映画人、チャップリンや淀川長浩さんもそうでした。
この映画からは、そういった母と息子の愛が
ひしひしと伝わってきました。