「マジェスティック」01年(A)

「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン監督、
ジム・キャリー主演。

時は赤狩り時代のハリウッド。
映画デビューを果たしてその将来の希望に燃えるピーターは
共産党のブラックリストに乗ってしまい、
その日、車の事故で川に落ちて漂流。
記憶を無くしてローソンという見知らぬ街に流れ着く。

彼は、その町のさびついた映画館「マジェスティック」のオーナー
ハリーの息子のルークが戦争から帰ってきたと人違いされる。
それをきっかけにハリーは映画館の複興を決意。
ピーターは困惑する。

「この建物に入れば、そこからは夢の世界だ、銀幕は神殿だ
 映画館に来る幸せを忘れたか? 映画をみる感動を
 なぜ家にこもってテレビなどみる? そんなものが娯楽といえるか?
 映画館でみることでみんなが映画の魔法にかかる」
ハリーのこの言葉はわたしにとって耳が痛いです・・

ルークの同胞はみな戦死していてピーターは町の英雄となり
ルークの婚約者アデルと恋に落ちる。
スクリーンの裏側でキスをする二人のシルエットがとても美しいです。

記憶を無くしたピーターが町人の前でピアノを弾くことになって
ジャズを演奏するシーンは痛快ですね。
やがて、マジェスティックが公開され「巴里のアメリカ人」を上映する。
その後も「欲望という名の電車」「地球が制止する日」など上映。

しかし、ピーターが脚本した「サハラの盗賊」が上映され
彼の記憶が戻ると同時にハリーが倒れる。
果たして、彼はピーターとして生きるのか、ルークとして生きるのか?
そして彼は召集されてしまい、共産党の証言をするのか?

わたしの好きなキャプラ・タッチと言われるこの作品。
ジム・キャリーのラストの熱弁は「スミス都へいく」の
J・スチュアートの姿と重なってみえます。