映画:お

王立宇宙軍 オネアミスの翼3

2025年11月13日16:35
「王立宇宙軍 オネアミスの翼」87年(C+)

製作:GAINAX
監督:山賀博之
音楽:坂本龍一

ボソボソと喋るとぼけた主人公シロツグが
覇気がなくてあまり好きじゃないです。

形だけのロケット打ち上げ計画を持つうだつの上がらない宇宙軍。
町でビラを配る宗教を説く少女と出会い、
彼女におだてられたばっかりに初の宇宙飛行士に志願するシロツグ。
バンジージャンプなどのトレーニングを行います。
一躍、時の有名人になった彼だが、他国はロケットを奪おうと妨害してくる。

「誰かが俺を必要としてるからこそ、俺でいられる」
フェリーニの「道」の有名なセリフですね。

「文明が戦争を生むのではない。戦争が文明を生み出すのだ」

ロケット発射のシーンは最高に盛り上がって
宇宙からのシロツグのメッセージは雰囲気が出ていて感動的。
独特の世界観を細部に亘ってリアルに描いてますが
これが作品として面白いかどうかというと、ちょっといまいち。
芸術的には良く出来た作品です。


黄金狂時代5

2025年11月13日16:34
「黄金狂時代」25年 (S) チャップリン

一攫千金を求めて鉱山に向かう人の群れ。
そのなかにチャップリンがひとり。

山奥の小屋の中で飢えという極限状態の中で
皮靴を煮て食べる。
あまりの空腹にチャップリンをチキンと幻覚して
食べようとする男。

喜劇としておもしろおかしくみせているものの
その中には、どんな状況でも生きろ!というメッセージが
強く伝わってきます。

そしてチャップリンの恋。
からかわれているとも知らず彼女を招待する。
パンとフォークのダンスのパントマイムは有名ですね。
彼女の愛を得るため、再び鉱山へ。

小屋が吹雪に流されて崖っぷちでシーソーのように
かしがるシーン。
おかしいながらもすごい撮影です。
最後は気持ちのいいハッピーエンドですね。



「黄金狂時代」1925年(A+)
監督:チャールズ・チャップリン

実は最近、映画を見てもゲームをしてもつまんないのです。
頭では面白いと思っていても、心がウキウキするようなことはない。
こんな時は、わたしの原点であるチャップリンをみよう。
内容なんてどうだっていいんです。
彼はいつも笑いと愛を与えてくれる。
吹雪のドア!、靴!、チキン!、クマ!、犬!、雪かき!、崖!
彼が人生の師で本当によかった。


おかあさん5

2025年11月13日16:33
「おかあさん」52年{昭和27年}(S)

監督:成瀬巳喜男
出演:田中絹代

日本初の女性監督になった田中絹代が主演の映画。
クリーニング屋の明るい一家。
ポパイのおとうさんって、元気ね〜w
いきなり、家が逆さに写るしw

まだ小さな子供の弟が服を泥だらけにしてきて
代わりの服がないから、お姉ちゃんのワンピースを着せられるw
いい年して、お母さんと一緒に寝たいという兄。
お母さんがすごくやさしくて、包容力があって素敵〜
おとぎ話を聞かせて子供を寝つかせる。
みんなが寝てから裁縫をする、頑張り屋さんのお母さん。
理想の男性は?と聞かれて、お父ちゃんと答える娘。

でも、あんなに元気だったお父さんが病気で倒れてしまう。
父の亡き後、家族は明るさを絶やさずに頑張る。
位牌の上にひもを付けた玉をぶらさげて
わずかに揺れているから、まだ生きていると言う。
戦後で息子を亡くしたおじさんが、次女を養子に貰いたいと言う。
母はザラザラに荒れた手で、子供達をなでてあげる。

いきなり「終」って出たからびっくりしたー!
映画館ね。
いままで父に任せていた慣れないクリーニングの仕事で
母は失敗続き。
そんな母を励ましてあげる子供たち。
息抜きに子供達と遊園地に行く。
スプラッシュマウンテンみたいなのがあるー!
長女がモデルに選ばれて、花嫁衣装に変身。
それをみたボーイフレンドが泡を吹くw
でも、本当に娘が嫁に行くとなると、どんな気持ちになるんでしょうね。

「わたしの大好きなお母さん、幸せですか?」
「わたしの大好きなお母さん、いつまでも生きてください」

この作品は、もう家族の温かさがホカホカと包み込んでくれます。
まるで、チャップリンやフランク・キャプラの作品を見ているようです。
このお母さんは、女性の鏡ですね。
わたしもこんな母親になれたらいいな〜
もっとも、すごく甘やかされて育ったので絶対ムリだけど・・><
わたしの現実の母のことは、もちろん尊敬してますよ。
母親って、家族って、本当に大切なものなんだと再確認できました。
最高に心が温まる、お母さんが好きになれる映画です。


大人は判ってくれない3

2025年11月13日16:32
「大人は判ってくれない」59年(C)

「亡きアンドレ・バザンの思い出に」
フランソワ・トリュフォーのデビュー作で、彼の自伝的作品。

夫婦喧嘩の絶えない口うるさい親と3人で、
狭いアパート暮らしの少年アントワーヌ。
教室の授業風景。
先生が後ろを向くと、皆いっせいにいたずらをして騒ぐ光景が微笑ましいです。

ある日、アントワーヌは悪友ルネと学校をさぼって遊びにいくと
偶然、母が他の男とキスしているところを目撃する。
学校の先生には、親が死んだと言って騙せても
親からきつく叱られ、家出を決意する。
町をさまよい、クリスマスに独り孤独なアントワーヌ。

母に作文でいい成績をとったらご褒美をあげると言われて
本の丸写しを提出したら、先生に怒られ停学処分に。
盗みを働き、タバコやお酒とやり放題。
ついに、高価なタイプライターまで盗むが捕まってしまい
少年刑務所に送られることになる。

少年院の中は似たような悪ガキばかり。
里子に出されたつらい幼年期を告白するアントワーヌ。
父親とは血がつながってないのね。
愛を知らずに育った少年アントワーヌ。
親にも見捨てられた彼は、自分の居場所、生きる道を失い
ひとり、海に向かって走り出す、この哀しさ。
感受性の高い難しい年頃の男の子の心理を見事に描いた名作ですね。


小津と語る3

2025年11月13日16:31
「小津と語る」93年(C)

「小津監督を尊敬するのは、人生の根源を描くとき
 一度として殺人や暴力や銃を使わなかったことです」
「わたしにとって笠さんが映画の父親なのです」

世界各国の映画監督たちが小津作品に感銘した心境をそれぞれ語る。
小津作品の家族愛に自分の家族を照らし合わせて涙する監督たち。
この作品で小津作品が世界でも評価されていることを初めて知りました。
なんだか、うれしいですね。


お茶漬けの味3

2025年11月13日16:30
「お茶漬けの味」52年(昭和27年)(B)小津安二郎

仕事人間の堅物な夫、茂吉と
上流階級の遊び人の妻、妙子は見合い結婚でお互いかみあわない夫婦。

妙子は旦那に内緒で、姪の節子らと温泉旅行にいく。
その節子に縁談の話がでる。
見合い結婚に反対な節子は、見合いの席から逃げ出してしまう。

節子を叱る妙子に、茂吉は
「いやだっていうものを無理に結婚させたって
 君とボクのような夫婦ができるだけじゃないか」
とキツイ一言。

育ちによってそれぞれ身についた好みや習慣がある。
お互いの言動を反省して許しあったふたり。
仲直りした夫婦がふたりで食べるお茶漬けの味。
どんな味だったんでしょうね。

関係ないけど、昔のパチンコは玉をひとつづつ入れて
指で弾くものだったのですね。


お早よう3

2025年11月13日16:29
「お早よう」59年(昭和34年)(C)小津安二郎

「映画は思いのままとればよいのだ」
「映画に文法などというものはない」
小津さんの台詞です。

TVがまだ高級品だった時代。
子供たちは近所のTVのある丸山家に集まって
相撲をみるのに夢中。

林家の勇と実の兄弟はTVを買ってくれない親に反発して
だんまり作戦を実行する。

一方、親の方は婦人会の会費がなくなったことで
近所付き合いにヒビがはいる。

おでこを押すとおならがでるギャグが出てきますね。
この作品をみると、言葉が話せない不便さから
挨拶やなにげない一言がいかに大事かがよくわかります。


大人の見る絵本 生まれてはみたけれど3

2025年11月13日16:27
「大人の見る絵本 生まれてはみたけれど」
32年(昭和7年)(B)

これも小津安二郎さんのサイレント映画ですね。
新しく引越してきた二人のワンパクな息子を持つ父は
しがないサラリーマン。
子供らはいじめっ子が恐いので学校をさぼってばかり。
そして、それぞれの父親を自慢しあう子供たち。
でも、友達の父が自分たちの父の上司で偉いのが気に入らない。

子供社会を子供の視点で描いているのがいいですね。
大人には大人の、子供には子供の上下関係があるのです。
そこには、父を自慢するのではなく、
父を尊敬したい、誇りに思いたいという気持ちがあるのです。


男はつらいよ フーテンの寅2

2025年11月13日16:26
「男はつらいよ フーテンの寅」70年(C)

監督:森崎東
出演:渥美清、新珠三千代

シリーズ3作目。
いつものようにフラっと帰ってきた寅さんに縁談の話がでるが・・
おいちゃん達が旅行に行くと、
なんと、そこのおかみさんにホレた寅さんが番頭をしていた。

今回は、前半のユーモアはいつものように面白かったけど
失恋に至るまでの過程の舞台が湯ノ山温泉で
柴又のいつもの面々がでてこなかったので、
あんまり面白くなかったです。
監督が変わったからかな?

おかみさんに別れの挨拶が伝わってなかったり、
寅さんの3枚目扱いのキャラが哀しくもあり、おかしくもあって
うまいんですけどね。


男はつらいよ4

2025年11月13日16:25
「男はつらいよ」69年{昭和44年}(A)

監督:山田洋次
出演:渥美清、倍賞千恵子、森川信、笠智衆、志村喬

記念すべき寅さん第1作目!
TVドラマの寅さんって白黒だったのね。
子供の頃、TVでちょっとみたくらいで
寅さんの映画をまともに見るのはこれが初めてです。
俳優陣がすごい豪華ですね〜

若い時に親と大喧嘩して家を飛び出して香具師となった
フーテンの寅次郎が何十年ぶりに故郷の葛飾柴又に帰ってくる。
「バカだね〜」を繰り返すおじちゃん。
写真を撮るときチーズと間違えて「バター」っていうおじいさんw
下町の人々が楽しく描かれてますね〜
妹さくらの見合いの席で下品なマナーとトラブルメーカー。
やくざで口が達者な寅さんが憎めない温かいキャラです。
車って名字なのね。

確か、寅さんシリーズって毎回ヒロインが変わるのよね。
今回は光本幸子ですね。
てか、ヒロインはさくら役の倍賞千恵子なんじゃ・・?
全48作品がギネスブックに載るなんてすごい!
マンネリを通り越した定番ですね。

たった一人の妹さくらのことを思って空回りする、
自分一人が犠牲になって誰かが幸せになるなら、不幸もかまわない。
失恋を笑いでみせる男の哀愁がすばらしいです!
本気で女性に惚れたことがあるか?の答えが
旅に出る寅さんの背中に表れてるような気がします。


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