ダルデンヌ

映画:ある子供(★★★☆☆)3

2007年02月17日22:44
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2007/2/7


「ある子供」(★★★☆☆)

2005年、ベルギー&フランス。

監督:
ジャン・ピエール・ダルデンヌ、
リュック・ダルデンヌ。


一夜の宿にも困る貧乏カップルに、赤ちゃんが出来る。
手持ちの物を売っては、
その日の生活をやりくりする日々が続くが、
それでも、2人仲良く、陽気なバカップルぶり。

しかし、金に困ると、
男は、女に内緒で、赤ん坊を養子として売り飛ばしてしまう。

また生まれるさと、開き直る男に対して、
事実を知った女は、ショックで倒れてしまう。

慌てて、赤ん坊を取り返しに行くが、
時すでに遅し。
2人の仲は破局を迎える。

借金に困った男は、
子分の悪ガキと釣るんで、引ったくりをするが・・・


人間、金に困るとバカなことをするものですね。
そして、それが不幸な結果を重ねていく。

とにかく、この男が短絡的で、
その場しのぎのことしか考えない、
幼稚で無責任で、いい加減な男です。
こんなバカ親じゃ、子供が可哀想・・・

最後に、自分の愚かさを嘆き、
本当に大切なものに気付いて、男は涙する。

そこにいる男は、まるで子供で、
女のほうは、まるで母親のようです。

フェリーニの「道」にも通じるところがあるけど、
こちらは、かすかな希望が見える終わり方です。


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映画:イゴールの約束(★★★★☆)4

2007年02月06日15:31
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2007/2/2

「イゴールの約束」(★★★★☆)

1996年、ベルギー、フランス他

監督:
リュック・ダルデンヌ、
ジャン・ピエール・ダルデンヌ。


自動車工場のアルバイトの少年、イゴール。

彼は、
出稼ぎに来た不法移民の外国人労働者から、
宿代をせしめる父親の手伝いもさせられていた。

ある黒人が事故で重症を負い、
管理局のガサ入れを恐れた父は、彼を見殺しにする。

黒人から妻子を頼むと、死に際に約束したイゴールは、
妻子を邪魔に思って追い出そうとする父から、
なんとか助けてやろうとするのだが・・・

目先の利益、
金のため、生活のためなら汚いこともする、
生々しい人間の生活臭が、すごくリアルに感じられます。

ギャンブル、ビール、タバコ、セックス。
貧しい暮らしだからこそ、
人間のシンプルな快楽があらわになる。

とにかく、父親が、見た目も中身も醜いだけあって、
まだ若いイゴールの純粋さが際立ちます。

しかし、
父親は、息子の将来を思っての行動であり、
そうするしか生きていけないのが現実。

今まで、父親に従順だったイゴールは、
約束という義理と良心から、父に逆らって自立する。

ラストシーンは、
なんともいえない悲しい脱力感に見舞われました。


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