高畑勲

高畑勲展に行ってきました!5

2021年09月19日20:50
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2021/9/19

高畑勲展に行ってきました!



高畑勲展001


高畑勲展002


高畑勲展003




台風から晴れてよかったですよー。
書きたいことが多すぎるので、箇条書きにしていきます。

最初はスマホのメモしてたら、スマホは駄目で、
紙のメモ帳にメモしてたら、ボールペンのインクが駄目と注意されて、
鉛筆を貸して頂きました。すみません><。



まずはホルス推しで、冒険活劇が面白そうで見たくなりました。

ハイジの家のジオラマはなく残念。
ハイジの原案は三編みだったけど、あのおじいさんの元で毎日は無理とボツ。
OPは子供の心の開放がテーマ。
ドイツのフランクフルトまでロケハン。

母をたずねて三千里、赤毛のアンは少なかったけど、原画に感動。

じゃりン子チエ、セロ弾きのゴーシュは、見たけど、覚えてない…。

火垂るの墓は、色彩度を抑えたパレットで現実の悲壮感を表現。

おもひでぽろぽろ、ぽんぽこの原画は楽しかったです。

かぐや姫、50年も前から企画があったなんて。
原画のスケッチの線を活かす水彩で描かれる。



映像研究家の叶精二氏による記念講演会。



おもひでぽろぽろの曇りの日のネタが使えなかったw

コマ割りのフィルムの歴史から、
実写の映画がアニメーションの1ジャンルなのである。

レイアウトの発明。

ハイジのデザイン、おじいさんの目を見つめる感じで生まれる。

アン、大人になると美人になる難しいキャラクター。
日本のアニメは顔の凹凸がなく、平面だった。
俳優、ミア・ファローの表情がモデル。
立体造形として成立する。

節子、タエ子の顔のシワについて。
日本人の顔立ち、生々しい表情を際立たせる。

泣く表情の難しさ。
泣くと醜くなるので、今までは誤魔化してきた。

アンのグリーンゲイブルズ。
空間を作る。展開図風レイアウト。
壁紙を描くとこで部屋の空間、生活感が生まれる。

晩年は白の空間。
余白があって、想像を引き立てる部分。

アカデミー賞2回のカナダのフレデリック・バック氏に影響を受ける。
背景があってキャラクターを置くのでなく、
キャラクターが動くと背景が浮かび上がる。

死を描く。
マシュウの死に、泣きたくても泣けないアン。
1ダースの男の子よりも、アンはわしの娘だ。
逃げずに死んだ人の葬式を描く。



時間が来て、ここで公演は終了となりました。
1時間半、退屈するんじゃと心配でしたが、
為になるお話で集中して聴き入って勉強になりました。

そこには、アニメに生涯を捧げた方の生き様がありました。
声優萌えなジャンクアニメを見てるのが恥ずかしくなりましたよ。
会場にはハイジ世代と思われる年配の方が多かったです。

物販はパンフレットとしては分厚い大型本の図録、
長年探してて、ジブリ美術館でしか扱ってない赤毛のアン劇場版DVD、
アンのポストカードを買いました。アンのしおりもよかったんだけどね。
赤毛のアンの劇場版は本当に嬉しいですよー!
美術館まで車を出してくれた友達にも感謝です!


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ジブリアニメ:おもひでぽろぽろ(★★★★★)5

2007年10月20日12:49
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2007/10/19

「おもひでぽろぽろ」1991年(★★★★★)

監督:高畑勲。声:今井美樹、柳葉敏郎。


東京生まれの東京育ちのタエコは、
10日間の休みをもらって、
山形の田舎へ紅花摘みに出かけたところ、
そこに、小学5年生のタエコの思い出が蘇ってきて、
面白いやら切ないやらで、
自分を見つめなおす体験をするのでした。

大人タエコのえくぼがくどいのが気になっちゃうわ(^^;
でも、回想を語る口調が、詩のような余韻があって好きです。


10歳のタエコは、昭和41年。
ビートルズ、ミニスカート、宝塚のブームが始まったって、
時代のギャップがあってよくわかんないけど、
世代を超えた人気があるって、ちびまるこちゃんみたいな世界観ね。

熱海で、温泉を梯子して逆上せて、よく溺れなかったわね〜
てか、女の子のヌード出してOKなの!?

パイナップルの食べ方がわからないのに、
買ってくる父もアレだけど、
いざ食べてみると、家族全員でマズイって、
あんたら、いつもタエコの好き嫌いを叱ってるじゃないの!

それで、隣の席の男の子と、
給食の嫌いなものを交換して食べてもらうんだけど、
わたしだったら、牛乳2杯も飲んだらお腹壊しちゃうよ(><;

黒板に相合傘のラクガキをされるのは、
わたしにもあって、あれは恥ずかしかったですね〜(><;
それにしても、スケベ横丁ってひどい名前の付け方・・・

体育で野球の応援とか、
試合に勝ったら、先生がアイスを驕ってくれるっていうのは、
うちの学校にもありましたw
なんか、あるあるばっかりで、タエコに共感しまくりですw

初めて生理の授業を受けた直後は、
男子と気まずい雰囲気になりましたね・・・
最初に生理になったリエちゃん、
男子にからかわれても、笑って動じないなんて大人すぎ!

ハンドバッグをなかなか貸してくれない姉もイジワルだけど、
さらに追い討ちをかける父のビンタがひどい・・・(><;
この父、無口で頑固者でムカツク!大嫌い!


分数の割り算がすんなりできた人は、
その後の人生も上手くいくんだって。
分子と分母をひっくり返してかけるって理屈はそうだけど、
そんなの使うシチュエーションが想像できないんだよね。
実際、リンゴの例でも具体的に説明できないじゃん!

誰か頭の良い人がいたら、
分数の割り算の答えじゃなくて、使い方を教えてください。
ちなみに、自慢じゃないけど、
わたしは、数学のテストで100点満点中5点とかザラでしたw

学芸会で、
村人その1の役になったタエコの演技上手いわね〜
それに比べて、村人234の子がやる気なさすぎ(^^;
せっかく、タエコにスカウトが来たのに、
ここでも、子供の夢と才能をぶち壊す父が憎らしい〜!
タエコ、よくグレなかったな・・・
耐える子だから?
ひょっこりひょうたん島で盛り上がっても、
その世代じゃないからわかんないよ〜(^^;


ドライブで話が弾んで、意気投合するタエコとトシオ。
会話のテンポが良くて、
男女が惹かれあっていく様子が気持ち良いわ〜
ここは、ビフォア・サンライズに通じるものを感じます。

田舎の景色は、人間が自然の力を借りて作ったものだから、
無意識に懐かしく故郷のように感じられる話は勉強になりました。

わたしがタエコだったとしても、トシオは好みのタイプだけど、
告白とかプロポーズは、男性本人からされたいものなのよ。
下手に外野から催促されると、ペースが乱れてダメだって!

最後に、不潔で嫌われ者の転校生、アベくん登場。
タエコにだけ、お前とは握手してやんねーよって拒否。
ここの心理は、いまだに掴めないな〜
好きな子をいじめたくなるっていうのは、なんとなくわかるけど。

ただ、タエコとトシオのやり取りを見て、
こうやって恥らいなく、ありのままの自分をさらけ出して、
それを受け入れてくれる人と信頼を深めていくと、
愛が生まれるのかなって思いました。
けっこう、極上のラブストーリーじゃん!
書きなぐりな長文になったのは、ごめんなさいね(^^;


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http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=1148

ジブリアニメ:火垂るの墓(★★★★☆)4

2007年09月22日12:42
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2007/9/21

「火垂るの墓」(★★★★☆)

1988年 高畑勲。

蛍の光のように果敢なく散った幼い命。

思えば、初めてビデオデッキを買ってもらって、
最初に見た映画が、この作品でした。

幼い兄と妹が悲惨な最期を遂げる、
あまりに辛くて悲しい話だったので、
もう一度見るのが怖いって思うくらい、
トラウマになっちゃったんですよね。

冒頭から、いきなり主人公の死が語られる始まりが、
衝撃的で切なかったです。

焼夷弾の雨が降り注ぐ空襲の怖さ。
ウジが湧く包帯ぐるぐる巻きの姿になった母の痛々しさ。
その時代の生活感がにじみ出るような背景の描写。

そんな中、
サクマドロップを大事に持つ無邪気な節子と
妹を世話する清太の兄妹愛に涙を誘われてしまいます。

あどけなく笑ったり、大声で泣きじゃくる節子と、
声を殺して男泣きする清太で対照的なんですよね。

栄養失調で衰弱しきって、
声が枯れて、目が虚ろになった節子が、
ドロップの代わりに、おはじきを口に入れてるシーンが、
目も当てられないほど気の毒・・・(><;

見終わった後、
あまりに報われない不幸な運命に大泣きして、
どうしようもない虚無感に襲われて、鬱になってしました。


ただ、大人になって見直してみたら、
これを安直に戦争が生んだ悲劇として、
解釈するのに抵抗が出てきたんですよね。
どうも、反戦とか説教くさいのは苦手なんです。

節子のためを思うなら、清太が我慢して、
おばさんの家に置いてもらえばよかったんだけど、
そんな社交的に振舞えるのは、大人の思考でしょう。

坊ちゃん育ちで、思春期の清太は、
戦時下の貧困状態でなかったとしても大人社会に対応できず、
若さゆえの過ちで、自由で独立的な生き方を選んだかもしれません。

でも、
14歳の子供一人で、4歳の子供を養えるほど、現実は甘くない。

その結果、子供だけで生きていく術もなく、
清太の間違った行動で、節子を死なせてしまい、
心の支えを失った清太も、その報いを受けて力尽きてしまう。

トリュフォーの「大人は判ってくれない」のような見方をすると、
この2人の自滅的な死が、よりいっそう不憫に思えてくるんです。


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